鉄道気象通報
気象庁と旧国鉄との取り決めに基づき、台風などの異常気象により列車運行に重大な支障が生じるおそれがある場合に、気象官より鉄道会社に伝えられる気象通報のことを「鉄道気象通報」といいます。
列車の定時・安全運行には正確な気象情報が欠かせません。それも一般の天気予報よりもきめ細かく、状況の変化が分かるものが必要です。そこで運転指令所には気象庁とのホットラインが設けられ、最新の気象情報が適時提供される仕組みができているのです。これが鉄道気象通報です。
鉄道の運転に影響が出そうな気象状況には強風、大雨、大雪、高潮、濃霧、地震の警報や注意報があり、警報などが出た場合は、沿線各所にある雨量計、風速計からのデータ、情報も加えて刻々と変化する異常気象に対応し、列車の安全を確保します。強風、濃霧、吹雪、地震の際は運転規制を実施します。
なお、気象庁と鉄道事業者は「鉄道気象連絡会」を設営し、日頃から密接な情報交換を行っています。(→計画運休)