沿線開発

鉄道の新線に沿って道路、公園、上下水道などの都市施設を整備し、住宅・宅地開発を中心に「街づくり」を進めることを、一般に「沿線開発」と呼んでいます。

とくに、明治・大正期にはじまる都市郊外での街づくりの歴史は、高度成長期にさしかかる1950年代までの半世紀は、ほぼ民営鉄道による沿線開発の歴史といっても過言ではありません。その足跡は、関東の田園調布、常盤台、関西の宝塚、学園前などのほか、今日でも住みよいといわれる多くの住宅地に残されています。また、民営鉄道グループは、沿線やターミナル駅を中心に、デパートなどの商業施設、映画館・劇場などの文化施設を建設し、地域経済の発展と文化の育成に寄与してきました。

大都市圏の民営鉄道は、街をつくり、街を育て、地域との共存共栄を図ってきました。こうした活動は、都市鉄道の経営を支える「ビジネスモデル」として、内外の鉄道に影響を与えてきました。今日、TOD(Transit Oriented Development)と呼ばれる「鉄道先導型沿線開発」の重要性は、欧米やアジア諸国でも広く認識されるようになっています。

より安心・便利な鉄道を目指して

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