列車種別選別装置(緩急行選別装置)

特急・急行・普通などの列車種別を自動的に選別し、踏切の警報時間を制御する装置のことを「列車種別選別装置」といいます。「緩急行選別装置」とも呼ばれます。

鉄道の踏切遮断機は、列車が一定距離まで踏切に近づくと作動する仕組みになっています。仮に、ある踏切のすぐ近くに、急行は通過し、普通列車だけ停車する駅がある場合、その踏切の遮断時間は普通列車のときだけ長くなってしまいます。そこで、列車の種別(その駅に止まる普通か、通過する急行かなど)を読み取る装置が開発され、種別に応じて警報開始の時点を変えることによって踏切警報時間を均一に制御できるようになりました。

列車種別の選別装置として一般的なのは、列車にコイルとコンデンサーによる車上子を取り付け、列車種別によって定められた周波数をもたせる方式です。これを線路の間に設置した地上子が読み取り、普通か急行列車かを識別するわけです。この装置は、踏切のほか駅通過防止装置にも応用されています。(→踏切列車種別

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