踏切障害物検知装置

踏切内の障害物を検知し、発光信号などによって運転士に危険を知らせる装置のことを「踏切障害物検知装置」といいます。単に「障害物検知装置」ということもあります。

民営鉄道は、安全運行・輸送力増強・交通渋滞緩和のため、かねてより踏切の統廃合や道路との立体交差化を進めています。残る踏切にも遮断機、踏切警報機を設置し、安全の確保に努めています。しかし、自動車などが何らかの原因で踏切内に立ち往生し、突然、列車運行の障害物になってしまうケースも考えられます。このような障害物をいち早く自動的に検知し、その情報を基に発光信号機を作動させ、運転士に危険を知らせるのが「踏切障害物検知装置」です。

検知方式としては、①赤外線やレーザー光を利用した光電式、②超音波を利用した超音波式、③電磁作用によるループコイル式などがあります。その仕組みは、例えば光電式の場合、踏切の近くに発光器と受光器を設けて踏切上に光線網をつくり、エンストした自動車などによって一定の時間光線が遮断されたときに、これを障害物と判定するようになっています。

また、踏切で起きた障害を、中央の運転指令所に連絡する踏切集中監視装置も設置されています。障害は運転指令所の監視盤にその踏切のある駅間が点灯表示されます。運転指令者は直ちに列車無線などで運転士に注意を促し、列車は徐行運転を行います。(→踏切事故踏切保安装置

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踏切障害物検知装置

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