列車防護

事故が発生し、後続または前方からの列車によって併発事故の危険があるときは、こうした列車を緊急に停止させなければなりません。そのためにとられる措置のことを「列車防護」といいます。

具体的には、事故が発生した箇所から数百メートル離れた地点で、手信号か信号炎管(発煙筒)で停止信号を示し、列車を緊急停止させます。停止信号を出す場所は、そのときの状況やブレーキ距離を考慮して決定されます。また、金属製のクリップを電線で繋いだ「軌道短絡器」と呼ばれる器具を用いて2本のレールを短絡させ、レールを流れる電流によって近くの信号を停止信号に切り換えます。こうした列車防護用具を駆使するほか、近年では「防護無線」を用いて後続または前方からの列車に発報信号を送ったり、「列車防護スイッチ」により停止信号を現示させたりして、重大事故の発生を防いでいます。(→鉄道運転事故

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