列車非常停止警報装置(ホーム異常通報装置)

ホームから乗客が転落したり、線路上に障害物があるのを発見したりしたとき、駅係員に対して非常事態を知らせるための装置のことを「列車非常停止警報装置」といいます。「列車非常停止装置」や「ホーム異常通報装置」と呼ぶこともあります。

この装置は、ホームに設置された「非常停止ボタン」(列車非常停止スイッチ)と、ホームや出発信号機・場内信号機に設置された「列車非常警報機」で構成されています。危険を察知した乗客が非常停止ボタンを押すと、ホーム上で警報ランプが点滅し、警報ブザーが鳴動して駅係員に危険を知らせます。また、列車非常警報機からは、駅から一定の距離内で運転されているすべての列車に警報が発せられ、受信した列車は非常ブレーキで危険を回避する仕組みになっています。

国土交通省が公表している「鉄道安全利用に関する手引き」では、「プラットホームから線路内に転落した人を見たときなど、急いで列車を停止させる必要があるときは、一部の駅では列車非常停止装置があるので、ためらわずに使用しましょう。(中略)列車非常停止装置を押しても、線路に降りてはいけません。」と、非常停止ボタンの使い方の原則と留意点を記しています。

なお、大都市の民営鉄道では、多くの駅にこうした装置が設けられ、不測の事態から乗客の人命を守っています。(→車内通報装置

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非常停止ボタン

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