置石
列車の走行を妨害するためレールの上に置かれた石などの障害物や、石などを置く行為のことを「置石」と呼んでいます。
置石は列車妨害の種類の中で非常に多く、危険性も高いものです。踏切という限られた場所であれば、踏切障害物検知装置を設置し、踏切上で立ち往生している自動車などを発見することができます。しかし、線路は長く伸びており、また置石の種類・大きさ・形も多岐にわたるため、これらをすべてカバーできる検知装置の開発や設置は非常に難しいのが現実です。
列車に装備された排障器である程度まで置石を排除できますが、排障器に触れない程度の大きさの石には効果がありません。
なお、置石は、列車の往来の危険をもたらす行為として、刑法の往来危険罪などにより厳しく処罰されます。(→踏切障害物検知装置)