トンネル

列車を通過させるため、地下部分に構築された細長い空洞状の土木構造物のことを「トンネル」といいます。隧道(ずいどう)と呼ぶこともあります。

トンネルは、立地条件により、山岳部の岩盤を掘り進んでつくる「山岳トンネル」と、都市部の軟らかい地下につくる「都市トンネル」に大別することができます。わが国は山地が多いため、長大な山岳トンネルが各地で見られます。一方、東京・大阪などの大都市圏の地下部分には、地下鉄で用いられる都市トンネルが網の目のように張り巡らされています。

国内で最も長いトンネルは1988年3月に完成したJR津軽海峡線の青函トンネル(津軽今別~木古内)の53.8kmです。地下鉄を除く民営鉄道では、近鉄大阪線の新青山トンネル(5.6km)、西武秩父線の正丸トンネル(4.8km)などが長大トンネルとしてあげられます。

日本のトンネル掘削技術は世界に誇る高度な水準として知られていて、1994年5月に開通した英仏海峡トンネル建設工事では青函トンネルでも威力を発揮した大型掘削機など日本の土木技術が活躍しました。英仏海峡トンネルは、全長53.8kmの青函トンネルより短いのですが、海底部分は38kmで青函よりも長く、世界一となっています。

なお、2018年3月現在、わが国の鉄道のトンネルは4,924カ所で、その総延長は3,968kmです。そのうちJRが2,462km、地下鉄が826kmとなっています

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