軌道検測車
保守車両のひとつで、線路の上を走りながら軌道の狂い(軌道変位)を測定する車両のことを「軌道検測車」といいます。
列車の運行が終わった深夜に、専門家が乗った検測車を走らせながら、連続的に軌道の狂いを調べ記録します。具体的には、①間(2本のレールの間隔)の状態、②水準(左右レールの高低差)、③通り(レールが曲がっていないか、曲線では曲がりが同じかどうか)、④平面性(線路のねじれ)などを測定します。
こうして測定されたデータは記録紙に記録され、その数値によって正確な軌道保守、更新作業、作業計画が決まり、順次保線作業が実施されていきます。
なお、軌道関係の維持を目的とした保守車両には、軌道検測車のほか、マルチプル・タイタンパー、道床安定作業車、バラスト更新車、レール探傷車、レール削正車、総合検測車(軌道・電気)などがあります。(→マルチプル・タイタンパー、レール深傷車)