線路諸標

線路の保守管理作業、列車の運転などの目標とするため、本線上に置かれる各種の標識のことを総称して「線路諸識」といいます。「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」では、「本線には、線路の保全及び列車の運転の安全の確保に必要な線路標を設けなければならない。」(第33条)と定め、省令に基づく「解釈基準」に、次の4種類が示されています。

①「車両接触限界標(clearance post)」 :線路の分岐や交差の箇所の付近に設けられ、他の線路の列車と接触しない限界を表 示しています。

②「距離標(kilometerpost)」 :線路の起点からの距離を示すもので、「キロポスト」とも呼ばれます。1kmごとの距離を示すもののほか、500mごとや100mごとの距離標があります。運転士はこうした位置を記憶していますが、距離標によって再確認しながら運転します。

③「曲線標(curve post)」 :線路のカーブの始終点に設けられ、円曲線の半径・長さと緩和曲線の長さを示します。緩和曲線は、直線と曲線の移り目を徐々に緩やかに曲げている部分を指します。

④「こう配標(grade post)」 :こう配が変わる地点(線路左側)に設けられます。腕木の上下の向きと、そこに書かれた数字によってこう配を示します。例えば上向きで「10」とあれば1000分の10の上り、下向きで「25」とあれば1000分の25の下りのこう配を表示していることになります。

線路諸標には、このほかに用地境界標(landmark=鉄道用地と他の土地の境界を示す)、量水標(water level mark=河川に架けられた橋梁などに設けられ、水位がわかる)、量雪標(降雪、積雪の量を観測する)、汽笛吹鳴標識(遮断機のない踏切などで事故防止のため列車接近を汽笛で周辺に知らせる箇所を示す)、保線作業予告標、一旦停止標、踏切名称標などがあります。

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距離標
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勾配標

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