開削工法

地下鉄のトンネルを掘削する工法のひとつで、俗に"露天掘り"といわれるものを「開削工法」といい、「オープンカット工法」とも呼ばれます。

両側に沿って鉄くいを打ち込み、その上にH型の鉄の桁をかけて鉄板を敷き、路面交通に支障がないようにした後、地上から掘り進むものです。地中にRC構造の躯体(くたい)を構築したあと、構造物の上部を埋め戻します。

わが国の初期の地下鉄工事は、地質が似通っているベルリンの地下鉄を参考にしたため、この開削工法が導入されました。土木工事は「土と水との闘い」といわれますが、最近は土止めや防水技術が改善されています。このため、従来は困難だった軟弱地盤でも開削が可能となり、工期も短縮されてきました。

現在も、道路下や駅部分など、地表から浅い場所にトンネルを作るときに用いられます。一方、軟弱地盤や地中深くに地下鉄トンネルを建設するときは、シールドマシンを用いて掘削する「シールド工法」が主流となっています。(→シールド工法

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