車輪
鉄道車両を支える「輪軸」の構成部分のうち、レールに接する円盤状のものを「車輪」といいます。
車輪は、車両の重量を受けながら車軸を中心に回転し、レール上を走ります。車輪が空転せずにレール上を回転するのは、車輪の踏面(レールに接する部分)とレールの表面に摩擦力が生じるからです。これを「粘着力」といいます。
また、車輪は走るために使われるだけでなく、ブレーキをかけたときにモーターの回転を低下させるか、制輪子(brake shoe)を押し付けることによって車輪の回転を抑え、車両を停止させるためにも用いられます。
なお、「輪重」(wheel load)とは軌道に及ぼす車輪ごとの垂直方向の分担荷重のことをいい、「動輪」(driving wheel)とはモーターやエンジンからの動力を受けて車両を動かす車輪を指します。(→スリップ・スキッド)