車内空調
列車内の空気環境を快適に維持することを「車内空調」といいます。空調とは、空気調和を省略した言葉です。
通勤電車には、車内の温度や湿度を快適な状態に保つために冷暖房換気装置が設置され、これを用いた空調システムにより、換気、除湿、冷房、暖房などの空気調和が行われています。
通勤電車では、一般に車両の屋根に換気装置や冷房装置が設置されます。「換気装置」は新鮮な外気を客室内に取り込み、汚れた空気を外に排出します。「冷房装置」は、液体の冷媒が気化するとき周りから熱を奪う原理を利用して室内を冷やします。
「暖房装置」は、座席下に設置された電気ヒーターを用いて室内の温度を暖める方式が主流ですが、近年、ルームクーラーのように冷暖房共用の構造(ヒートポンプ方式)を備えた装置も開発され、暖気を供給する方式も増えています。
また、最近では、脱臭・除菌機能を持つ「空気清浄機」を搭載した列車も登場するなど、車内の環境はますます快適になりつつあります。
![62-1 屋根上冷房装置.jpg](https://www.mintetsu.or.jp/knowledge/term/img/41b87e58d3bc0b32025ef5f32880a656d02e732a.jpg)
![62-2 車内天井空調機.jpg](https://www.mintetsu.or.jp/knowledge/term/img/b2212b3096c922c41b55635907eb9c0504489fff.jpg)