軽量化車両

車両重量が鋼製車両に比べ軽量化された鉄道車両のことを「軽量化車両」といいます。

材料はアルミニウムなどの軽合金やステンレスが使われています。車両を軽量化すると、①電力消費量が節約できる、②電車の高速運転に適している、③道床の負担が少なく保線作業が軽減される、などのメリットがありますが、製造コストは鋼製車両より割高になります。新幹線などの優等列車には、アルミ合金が使用されています。

民営鉄道でよく見かけるステンレス車両は、材料の強度や耐腐食性に優れ、無塗装による車体保守の簡素化が図れるという利点がある一方、軽量化という点ではアルミ合金製の車両に及びませんでした。しかし、近年では、ステンレス車の軽量化技術が開発され、軽量ステンレス車両も多数導入されています。

また、鉄道車両は電気を使うため、不燃化を条件に作られています。車両の材料は燃えにくい順に「不燃性」、「極難燃性」、「難燃性」に区分けされ、一般の車両、地下鉄の車両は、車体の屋根、天井、外板、内張り、床、座席など用途別にふさわしい難燃材料を使用しています。ステンレス製車両は耐熱性にも優れ、近郊・通勤列車などに広く用いられています。

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西武鉄道 アルミ車「ラビュー」
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ステンレス車

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