電車

 電気でモーター(電動機)を回転させることによって、自ら走行することができる旅客車や貨物車のことを「電車」といいます。電気動力で駆動する旅客車と、これに連結された制御車(運転台のある車両)や付随車(電動機や運転台のない車両)を含めた全体を総称して「電車」というときもあります。電気機関車も電気を動力源にしていますが、自らは旅客を乗せたり、貨物を載せたりできないので、電車とはいいません。

普通は、旅客を乗せて走る電気車のことを指して「旅客電車」、省略して「電車」と呼んでいます。地方では1両単位で走る電車を見かける一方で、大都市圏では10両以上が連なる長大編成の通勤電車を見ることも珍しくありません。

電車は、輸送用途から通勤電車、地下鉄電車、近郊電車、特急電車、路面電車などに分類され、電気方式から直流電車、交流電車、交直流電車に区分されます。電車の特徴として、一般に、電気機関車と比べ軽量、加速性能が優れている、進行方向の変更が容易、動力が分散されているため一部のモーターに不具合が生じても走行できる、などの点があげられます。

 わが国で電車が営業運転を始めたのは1895(明治28)年のことで、京都電気鉄道が京都駅南側から伏見京橋まで電気軌道(路面電車)として走らせました。その後、明治30年代には名古屋電気鉄道(名鉄の前身)、大師電気鉄道(京急の前身)、小田原電気鉄道(小田急の前身)などが次々に開業しました。

 軟弱地盤や急こう配・急曲線が多く、列車の運行頻度も高いわが国では、電気機関車より軽く、加速性能に優れた電車が著しい発展を遂げ、今日では世界有数の電車王国となっています。(→電動客車

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