車両形式

車両の外観、動力機関による違い(直流式・交流式など)、車両性能や構造(電動車・制御車・付随車など)、用途などによる相違から車両をグループ別に分け、識別するためにつけられる符号のことを「車両形式」といいます。会社によっては、「型式」とするところもあります。

「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」には、「車両には、車両の識別等ができるよう必要な表記をしなければならない」(第82条)と定められています。これに基づき、鉄道会社は、独自のやり方で記号や番号を車両に表示しています。例えば、電動客車、制御客車、付随客車を、それぞれ「モ(モハ)」、「ク(クハ)」、「サ(サハ)」と表し、これに6000形、8000形といった基本的な車両形式の呼び名を加えるなどです。よく知られたものに旧国鉄時代に定められた「クハ」(運転台のある制御車(ク)+普通車(ハ))、「モハ」(モーターのある中間電動車(モ)+普通車(ハ))があります。

民営鉄道では、カタカナ記号がなかったり、あっても省略したりして、1~5桁までの数字だけを表示する例が最も多く見受けられます。「形」の代わりに「系」を使う場合もあります。車両は同じように見えても、性能の相違や個性があることがわかります。

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