フリーゲージトレイン

車輪の間隔を変化させることができる台車を装備し、標準軌と狭軌など異なる軌間を直通できるようにした列車のことを「フリーゲージトレイン」(free gauge train)といいます。これはわが国で用いられている通称で、一般には「軌間可変列車」(gauge change train)と呼ばれます。

ひとつの台車で異なる軌間を直通するには、車輪の間隔を、例えば狭軌(1,067mm)から標準軌(1,435mm)へ、標準軌から狭軌へと自由に変更させる装置が必要になります。そのために開発されたのが軌間可変台車です。

実用化されているスペインの特急列車「タルゴ(TALGO)」は、スペイン(軌間:1,686mm)からフランス(同:1,524mm)へ向かうとき、先頭の電気機関車は両国の国境駅で客車から切り離され、フランスの軌間に合わせた機関車に交換されます。これは、台車が一般的な構造のものだからです。一方、軌間可変台車が取り付けられている客車は、線路に設置された軌間可変装置の上をそのまま通過します。このとき、客車の台車が、フランスの軌間に適合するように車輪の間隔を自動的に変換させます。「タルゴ」では、動力のない客車にのみこのシステムが用いられています。

フリーゲージトレインは、異なる軌間のまま列車の直通運転が可能になるため、①乗り換えの負担がなくなる、②軌間を揃える改軌が不要である、など優れた長所が認められます。わが国でも新幹線(標準軌:1,435mm)と在来線(狭軌:1,067mm)を直通させる研究が重ねられ、JR九州による走行実験も行われました。現在ではその成果などを踏まえ、近鉄京都線・橿原線(標準軌)―吉野線(狭軌)を舞台に、実用化に向けた研究が進められています。(→軌間

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