DMV

鉄道線路と一般道路の両方を走行することができるシステムを搭載した、マイクロバスタイプの新しい輸送モードのことを「DMV」といいます。"Dual Mode Vehicle"の略語です。

  ディーゼルエンジンを用いたマイクロバスに可動式の鉄輪を装備し、線路上を走行するときはこれを下ろして案内輪として使用し、道路上ではこれを格納してゴムタイヤだけで走行する仕組みです。また、鉄道モードとバスモードを切り替える「モードチェンジ」は、十数秒内で完了します。定員は20名程度ですが、鉄道の定時性とバスの機動性の両方を兼ね備えており、主に輸送需要の少ない地域での利用が期待されています。

  DMVは、JR北海道が2002年頃から実用化に向けて開発に着手し、試作車の完成とともに各地で実験走行が繰り返された後、2020年度より徳島県の阿佐海岸鉄道で営業運転が開始されることが決定されました。

 なお、DMVは、地域公共交通活性化再生法の「新地域旅客運送事業」のひとつとして位置づけられ、鉄道事業法が適用されます。(→地域公共交通活性化再生法

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