乗り継ぎ運賃制度
鉄道を乗り継ぐとき、関係路線で運賃を割り引く制度のことを「乗り継ぎ運賃制度」といいます。
異なる鉄道会社の路線に乗り換えると、その都度「初乗り運賃」が適用されるため、利用者に大きな割高感を与えてしまいます。こうした割高感を緩和し利便性を高めるために導入されているのが、併算運賃から一定の割引を行う「乗り継ぎ運賃」です。すでに大手民鉄、都営地下鉄、JRなどと、これに接続する地方民鉄、第三セクター鉄道、公営交通などの多くで事例を見ることができます。事業主体が同じ鉄道と軌道、鉄道とバスでも乗り継ぎ運賃制度が導入されている例もあります。
なお、具体例を見てみると、2019年10月現在、①相互直通路線では、東京メトロと大手民鉄(東武・西武・小田急・東急)が併算運賃から20円引き、東京メトロとJR東日本が同20円引き、南海と泉北高速鉄道が同100円引きなどとされ、②ターミナル接続の場合には、東京メトロとJR東日本が併算運賃から10円引き、東京メトロと東京都交通局が同70円引きなどとされています(一般財団法人運輸総合研究所「数字でみる鉄道2019」より)。(→運賃)