鉄道Q&A
- 駅の構内で迷わないようにするため、どんな案内システムが導入されていますか?
放送などの音声と、文字・絵文字などを使った標識を用いて案内情報を提供しています。近年では、外国語案内放送や多言語表記の導入も急ピッチで進められています。
[解説]
大手民鉄のターミナル駅などは、駅施設の構造や配置がたいへん複雑になっています。そのため、駅を利用する人たちが迷わず安心して移動できるように、民営鉄道各社は、放送などの「音声」と、文字・絵文字(ピクトグラム)・画像を使った「標識」を用いて"わかりやすい"案内情報を提供しています。
放送などの音声には、駅係員の肉声によるアナウンスと、発車メロディのような自動放送によるものがあります。列車の出発・到着時刻の変更や事故の通報、注意喚起など、緊急を要する情報の提供は放送を用いて行われるのが一般的です。案内標識には、シンプルで見やすい文字・絵文字・画像などが用いられます。駅構内はスペースが限られているため、通路上に案内サインを吊り下げたり、柱や壁面に情報掲示板を掲げたり、床にも各種の誘導サインをデザインしたりと様々な工夫も見られます。
例えば、電車に乗る人、乗り換える人、降りる人に分けて各駅に統一デザインの案内標識を設けている場面を目にすることがありますが、この案内システムでは、電車に乗る人、乗り換える人は目的の路線の「ラインカラー」と「矢印」をたどれば迷わず改札口やホームに行くことができます。電車から降りた人も、案内板で方向を確認しながら、路線カラーで示された出口番号を目指せばよいわけです。
近年では、訪日外国人のために外国語案内放送、多言語表記、駅ナンバリングなどをとり入れたり、刻々と変化する情報をデジタルサイネージに表示したり、スマホアプリで提供したりする事例も増えています。(→鉄道用語事典「案内システム」)
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