鉄道Q&A

運転士になるためにはどんな訓練が必要ですか?

民営鉄道の従業員は、多くの乗客の生命を預かる仕事だけに、その教育の過程は厳しく、内容も多岐にわたっています。
運転士になるためには、運転技術を修得するだけでなく、利用者への接遇や応急手当の方法まで会得しなければなりません。

[解説]

列車の運転士は、乗客の安全輸送に直接携わる大きな任務があります。運転士になるためには、運転技術や機械の操作ばかりでなく、鉄道法規、交通地理、利用者への接遇や負傷、病気の応急手当の方法まで会得しなければなりません。また、運転士には自動車と同じように運転免許が必要であり、国家試験に合格しなければなりませんが、大手民鉄の中には、国土交通大臣の指定を受け、それに必要な所定の教習や国家試験を実施する「動力車操縦者養成所」と呼ばれる施設があります。

この施設では、公共輸送を担う者としての責任の重さを認識させるため、運転技能ばかりでなく、人間養成にも力を入れて教育します。約9カ月間の教習の後、養成所が行う試験に合格すると、国から運転士の免許が交付されます。

一方、車掌や駅務員になるための国家試験はありませんので、各社が独自の教習を実施します。

民営鉄道各社の従業員は多くの乗客の生命を預かる仕事だけに、その教育の過程は厳しく、内容も多岐にわたっており、各社には教習所、研修所、養成所など名称はさまざまですが、それぞれ独自の運転士や車掌の人材養成機関があり、ここで日々多くの人たちが学んでいます。(→鉄道用語事典「電車の運転免許」)

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