忘れ物検索システム
各駅に届けられた忘れ物をデータ化して管理し、旅客から捜索依頼があったとき全データから該当する遺失物を検索するシステムのことを「忘れ物検索システム」といいます。
大都市の鉄道では、「ひと雨500本」という言葉があるように、雨が降ると傘の忘れ物が多くなります。雨の日は車内やホームの放送で「傘の忘れ物が多くなっています。ご注意ください!」と繰り返し注意を促していますが、なかなか減らないのが実情です。
実際に傘の忘れ物は圧倒的に多く、そのほか紙袋・封筒類、現金、かばん、スマートフォン、定期券など、身の回りのものが多くを占めています。
忘れ物の取り扱いは、数日後には民営鉄道各社から警察に届けられるケースが多いため、忘れ物をしたら、できるだけ早く最寄りの駅に届け出ることが必要です。電車内に忘れたときは時刻、電車の行き先、乗っていた車両などを係員に伝えると、手元に戻る確率が高いようです。近年では、忘れ物の特徴などのデータを端末に登録することにより、各駅の係員が忘れ物の情報をリアルタイムで検索できる「忘れ物検索システム」を導入している会社も増えています。