交通広告
駅構内のポスターや電車内の中吊り広告など、鉄道の移動空間を活用した広告媒体のことを「交通広告」と呼んでいます。
交通広告は、ある特定の地域や沿線居住者に対して集中的にPRできるので、マスコミ媒体と並び、昔から活用されてきました。特に、車内広告は注目度が高く、効果的な媒体として高い評価を得てきました。一方、利用者から見ると、これらは豊かな生活情報でもあり、活用次第では実用的な情報源となるため、多くの人から重宝されてきました。
今日では、スマートフォンの普及により、広告主から個人へとダイレクトに商品情報が届くようになり、パブリックスペースで展開される交通広告は、以前に比べると注目されることが少なくなりました。しかし、多くの人が行き交う駅や車内は、PR効果の見込める絶好の場所であることに変わりはありません。
そのため近年では、広告用の液晶式車内表示装置を設置し、動画によるユニークな広告情報を提供したり、駅構内の柱に「デジタルサイネージ」と呼ばれる大型の電子看板を掲げ、迫力のある画像を写したりして、人々の関心を集める工夫を進めています。