ICカードシステム
事業主や運行形態の異なる交通機関を、あたかも同一会社線のように一枚のICカードで乗り継いでいけるようにしたシステムのことを、「(共通乗車)ICカードシステム」といいます。
ICカード乗車券は、乗客が乗車券類を購入するときの負担軽減と、駅業務の効率化を目指して導入されました。民営鉄道系では、まず、関西で2004年8月に「スルッとKANSAI協議会」の「PiTaPa(ピタパ)」が、次いで関東で2007年3月に「PASMO協議会の「PASMO(パスモ)」が、さらに2008年5月に福岡で「nimoca(ニモカ)」が、2011年2月には東海で「manaca(マナカ)」が、相次いで発行されました。
こうしたICカードの登場により、乗車券を購入するときに運賃表を確認したり、乗り換のたびに精算したりする煩わしさから解放され、鉄道利用者の利便性が飛躍的に高まりました。ICカード乗車券には、運賃の支払い機能のほか、決済機能(電子マネー)があり、商業施設・地域商店街などと連携したさまざまなサービスも展開されています。
2013年3月23日より、民鉄系のPiTaPa、PASMOなどと、JR系のSuicaなど10種類の交通系ICカードの相互利用が開始され、利便性が飛躍的に高まりました。近年では、インバウンド向けの専用ICカード乗車券も登場しています。
※PASMOは株式会社パスモの登録商標です