動力車操縦者養成所

列車の運転士になるために必要な知識や技術を習得させ、免許を取得させるための実務教育施設のことを「動力車操縦者養成所」といいます。

列車の運転士は、乗客の安全輸送に直接携わる大きな任務があるため、国家資格の「動力車操縦者免許」が必要です。大手民鉄各社には、国土交通大臣の指定を受け、免許取得に要する所定の教習や、国家試験を実施する養成所が置かれています。これが「動力車操縦者養成所」です。

ここでは、公共輸送を担う者としての責任の重さを認識しながら、知識や技能だけでなく、安全に対して強い自覚を持った人材の養成が行われています。いわゆる「人間養成」も重要なテーマとされているのです。一般には約4カ月間の学科講習の終了後に学科修了試験を受け、これに合格すると指導運転士の下で約5カ月間の技能教習に移ります。こうして最低でも約9カ月間にわたる教習をすべて終了した後に、ようやく最終難関の技能試験に臨むことができます。養成所で行われる国家試験に合格すると、国から運転士の免許が交付されます。車掌や駅務員の教習は国家試験ではなく、各社が独自の課程で実施します。

民営鉄道各社の従業員は、多くの乗客の生命を預かる仕事だけに、その教育の過程は厳しく、内容も多岐にわたっています。例えば、乗務員の場合、運転技術や機械の操作ばかりでなく、鉄道法規、運転理論、交通地理、利用者への接遇や負傷・病気の応急手当の方法まで会得しなければなりません。(→運転士電車の運転免許

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