カテナリ式電車線

電車線(トロリ線)を通じて電車へ電力を供給する方式のうち、「ちょう架線」(吊架線)から「ハンガー」と呼ばれる吊り金具によってトロリ線を吊り下げる方式を、「カテナリ(式)電車線」といいます。ちょう架線が「カテナリ曲線」を描くことから、このように呼ばれています。

線路上に張ってある電線のことを、総称して架線(がせん)と呼びます。その中でパンタグラフに接して電車に電気を送り込んでいるのが「電車線」です(トロリ線ともいいます)。電車線は、ちょう架線からハンガーで吊るす形になっており、この架線構造を「シンプル・カテナリ」と呼んでいます。これは最も広く採用されているタイプで、電車速度が100km程度の路線で使われます。通勤路線など運転本数の多い区間では、電車線、ちょう架線を2本ずつにする「ツイン・シンプル・カテナリ」が用いられます。

電車線の張力を一定に保つための設備のおかげで、高速運転中もパンタグラフの安定した集電が可能となり、電車線の摩耗も抑えられます。線路上には電車線のほか、変電所から電車線に電気を送る「き電線」や信号装置、踏切設備、駅などで使われる電気を送電する高圧配電線、通信用誘導無線用ケーブルなど各種の電線が張られています。

 なお、トンネルによって空間が制限されている地下鉄では、ちょう架線の代わりに、剛性の導体を用い、その下に直接電車線を取り付けた「剛体式電車線」などが用いられています。(→サードレール

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カテナリ式吊架線

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