輸送密度

旅客営業キロ1kmあたりの1日平均旅客輸送人員のことを「輸送密度」といいます。1日1キロあたりの平均乗車数として算出されるため、「輸送断面」と呼ぶこともあります。

計算式は、「輸送密度=年間輸送人キロ÷営業キロ÷365日(閏年は366日)」となります。鉄道の線区別の輸送効率を知るために非常に重要な指標です。

鉄軌道事業では、一般に、大都市の鉄道のように輸送密度が高い場合には単位あたりの運営コストが低くなるため経営が成り立つ一方で、輸送密度が低いと高コストになり経営が難しくなると言われています。昭和末期に断行された旧国鉄の赤字ローカル線対策では、この輸送密度の指標を基に不採算路線の存廃が議論されました。その結果、特定地方交通線として指定された「輸送密度4,000人/日未満」の路線は、鉄道による輸送に代えてバスによる輸送を行うことが適当であるとされました。(→営業キロ輸送人員輸送人キロ

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