乗車効率

統計単位のひとつで、乗車人キロを車両の定員キロで割って求めたものを「乗車効率」といい、「客車走行定員利用効率」と呼ぶこともあります。「人キロ÷(客車走行キロ×客車平均定員)×100」で求め、百分率で表示します。

鉄道事業は、ラッシュ時の混雑を緩和するための設備投資を行っていますが、ラッシュ時を過ぎてしまうと乗客数は大きく減ってしまうため、余剰設備が発生する可能性もあります。例えば、ラッシュ時の最混雑区間も、その時間帯だけは混確度が150%を超すのに対し、終日の平均乗車率をみると70%台に過ぎないということもあるのです。

効率的な経営を図るため、ラッシュ時を除く時間帯には比較的少ない輸送人員に対応する輸送力を供給することになりますが、ラッシュ時のピークに合わせて増強した車両のうち、かなりの部分が車庫入りをするというマイナス面は避けようがありません。

乗車効率は、統計資料のひとつに止まらず、効率的な列車の運用や、適正な設備投資を行うために、経営上の基礎データ、判断材料として用いられることも少なくありません。

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