輸送人キロ

輸送した個々の旅客(人)にそれぞれの旅客が乗車した距離(キロ)を乗じたものの累積のことを「輸送人(じん)キロ」といいます。

計算式は「輸送人キロ=輸送人員×乗車距離」で、交通機関の輸送の規模を示す重要な指標です。

また、輸送人キロと輸送人員から算出する「1人平均乗車キロ」は、旅客1人当たりの平均乗車距離を示しています。計算式は、「1人平均乗車キロ=輸送人キロ÷輸送人員」となります。これによって輸送量の質的変化をとらえることができるため、輸送対策を立てたり輸送量を推計したりするときに資料として使われます。

なお、2017年度の公共輸送機関別国内旅客輸送量を「輸送人キロベース」で見てみると、JRが約2,751億人キロ、大手民鉄が約1,266億人キロ、地方交通・公営鉄道を合わせて約358億人キロとなっています。大手民鉄とJRの輸送人員を比べると、大手民鉄は約10,386百万人で、JRの約9,488百万人を上回っていますが、輸送人キロで比べると逆に下回っています(一般財団法人運輸総合研究所「数字でみる鉄道2019」より)。これは、大手民鉄の「1人平均乗車キロ」が、JRに比べて短いことによります。(→輸送人員

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