助役・副駅長
駅長を補佐し、その代理を務めるとともに、駅務員を指導・監督する管理職のことを「助役」または「副駅長」といいます。職制の位置づけや職名は会社によって若干異なります。
助役・副駅長の職務は広範囲に及び、一般には駅務員を指導・監督・育成するほか、駅長を助けて職場を統率するなど、いわゆる"プレーイングマネージャー"として業務に臨みます。大都市の鉄道では担当別に助役(副駅長)が置かれ、各社によって決められた業務分掌と権限のもとで職務を遂行しています。
ある鉄道会社の例を基に具体的な職務内容を見てみると、駅係員が所属する駅の助役は、旅客対応、構内巡視、券売機の締切立ち合いなどを行い、乗務員が所属する列車区の助役は、乗務員の出退勤時の点呼、注意事項の伝達、乗務員訓練、添乗指導などを行っています。助役・副駅長には、職場の細部まで精通したベテランの職員が就任するのが一般的です。(→駅長、駅務員)