車掌
運転士への出発合図、安全確認、乗降時の扉(ドア)扱い、車内放送、車内での運賃・料金の精算、車内の秩序維持などを主な業務とする乗務員を「車掌」といいます。
鉄道用語で「レチ」と呼ばれますが、これは「列車長」の略称で、文字どおり車掌は列車の責任者といえます。車掌は運転士と常に一心同体で、列車の運行を後方の車掌室から見守ります。運転士を補佐しながら安全運行に務めるのが第一の役割であり、運転士と同様、確認喚呼しなければならない事項が定められています。
車内アナウンスも大切な仕事です。電車が急停車した際や徐行運転のときに、その原因を速やかに見極め、運転士と連絡しながら乗客に的確な情報を伝えます。車掌は、運転士とともに万一の場合に備え、二次災害防止のための列車防護、消火作業、旅客誘導などの訓練も受けています。(→運転士)