会長あいさつ

今、世界を席巻し、猛威を振るっている新型コロナウイルスは、人類への共通した脅威であり、その感染拡大を抑制し制御することが、世界各国の、そしてわが国の最大かつ喫緊の課題です。

この感染抑止を図るためには、「密な」人と人との接触を極力減らすことが重要なため、各国では外出禁止を始めとした都市封鎖などの措置が講じられ、人の動きや流れが止まり、国際経済も急激に冷え込み、このような深刻な事態は、まさに地球レベルでの歴史的な「有事」、「危機」であろうと思います。

そして、わが国においても、国民の生命・健康に著しく重大な被害を与える恐れがあることなどにより、4月7日に緊急事態宣言が発出されました。これにより、個人への外出自粛や事業の休業の要請などの措置が講じられ、一方、医療提供体制の確保はもとより、社会機能維持のための事業はその継続が求められました。

鉄道事業は、公共交通としてわが国の国民生活や経済活動等を支える重要なインフラであり、十分な感染拡大防止策を講じつつ、このような事態においても必要な機能を維持することが求められています。
民鉄各社は、車内の換気や消毒をはじめ、マスクの着用などの各種感染防止対策の利用者への呼びかけを行ってまいりました。

そして、国民のこうした努力により、新規感染者数は減少し、5月25日には、全国的に緊急事態宣言が解除され、感染拡大の抑止と社会経済活動の維持を両立させる、新たなステージが始まりました。

私ども民営鉄道事業者は、今後とも、社会の動向を的確に見極めつつ、お客様のため必要な活動を着実に行ってまいりたいと存じますので、ご理解、ご協力の程、何卒よろしくお願いいたします。
むすびに、新型コロナウイルス感染の早期終息を念じつつ、日々の鉄道輸送の安全・安心を提供し続けたいと存じます。

2020年5月29日
一般社団法人 日本民営鉄道協会会長
和田林 道宜

社団法人 日本民営鉄道協会会長 和田林 道宜