単線・複線・複々線

ある駅から次の駅に向かう列車と逆の方向に走る列車が同じ線路を共用して走る線路を単線(single track)といいます。一方、上下列車がそれぞれ別の線路で走るのを複線(double track)といいます。日本では原則的に左側通行です。

単線は、反対方向から来る列車と駅か信号場で行き違うので、そのための施設を設ける必要があります。こうした状況から運転本数や運転速度が制約を受けるので、輸送需要が多くなると輸送力が足りなくなります。

複線化すると、単線に比べて列車本数が3倍近くにまで増やせるうえスピードアップできるので、輸送力も約3倍に上がります。踏切事故などでダイヤが乱れた場合にも、後続列車への影響が単線より少なく、復旧も早いという利点があります。

複々線(four-track line)は、複線が2つ並んだ形といえ、特急、急行と各駅停車が同じ方向に並んで走るという効率的な運転が可能です。

大都市圏では、輸送需要が増加したため、複々線化工事を進めている区間が増えています。新しい用地買収が困難なため高架化、地下化を伴う工事が目立ちます。

新しい考えとして1.5複線の構想も示されています。複線と複々線の中間で、複線に1本の線路を加えた形ともいえますが、これは大都市圏の通勤・通学輸送のようにラッシュ時の一方向に偏る場合、それに複線で対応しようという考えです。

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