みんてつに乗ってエコライフ

鉄道は地球に優しい乗りものです

CO2排出量の削減が世界的に求められている今、鉄道は「人と地球環境に優しい乗り物」として注目されています。
その理由と、利用者のエコライフへとつながる民鉄の環境保全への取り組みを紹介します。

みんてつのエコはココ!

鉄道はエコ!
  • 1

    ①騒音・振動の低減

    防音壁
    防音壁
    ロングレール
    ロングレール

    協会加盟会社における高架区間では、防音壁を設置し、騒音防止の効果を高めています。
    また、レールの継ぎ目を少なくするロングレールや消音効果の高い砕石(砂利)を採用して、騒音・振動を低減しています。
    写真提供:小田急電鉄(株)

  • 2

    ➁水資源の再利用

    車両洗浄の様子
    車両洗浄の様子

    協会加盟会社では、車体の洗浄水の一部を車体洗浄機やトイレ付車両の汚物タンク洗浄水として再利用しています。
    写真提供:近畿日本鉄道(株)

  • 3

    ③再生可能エネルギーの活用
    (太陽光・風力)

    ホーム上屋での太陽光発電
    ホーム上屋での太陽光発電

    協会加盟会社では、電気を「使う」だけでなく、電気を「作る」ことにも取り組んでいます。駅のホーム上屋や本社ビルの屋上などに太陽光パネルや風力発電システムを設置し、発電しています。発電した電気は、駅構内の照明などに活用されています。
    写真提供:東急電鉄(株)

  • 4

    ④環境に配慮した鉄道施設の整備

    回生電力貯蔵装置
    回生電力貯蔵装置

    協会加盟会社において、電車から発生する余剰な回生電力を、一時的に充電して電車走行時に再利用する回生電力貯蔵装置や、貯蔵した回生電力を駅の照明や空調の電源として利用する駅舎補助電源装置を導入することで、消費電力の効率化を図っています。
    写真提供:西武鉄道(株)

  • 5

    ⑤省エネ車両の導入

    東急電鉄 2020系
    東急電鉄 2020系
    阪急電鉄 SDGsトレイン
    阪急電鉄
    SDGsトレイン

    協会加盟会社では、電車の省エネ化を積極的に進めています。例えば、消費電力の少ない「VVVFインバータ制御装置」や使用電力を節約できる「回生ブレーキ」を備えた車両の導入などが挙げられます。一部の加盟会社では、再生可能エネルギー100%での列車運行も行っています。
    写真提供:東急電鉄(株)、阪急電鉄(株)

  • 6

    ⑥表示類のLED化

    LED化された信号機
    LED化された信号機

    協会加盟会社では、信号機や車両の電灯、駅構内の行先案内表示器などのLED化を推進しています。
    LED化により、消費電力の削減や電球の長寿命化による廃棄物削減などの効果が期待されています。
    写真提供:小田急電鉄(株)

  • 7

    ⑦緑化推進

    施設屋上の緑化
    施設屋上の緑化

    協会加盟会社では、植樹や間伐などを行い、自然環境の保全およびCO₂排出量の抑制を推進しています。
    また、壁面・屋上の緑化により、建物の温度上昇の抑制や排熱の減少など、ヒートアイランド現象を抑制する効果があります。
    写真提供:南海電気鉄道(株)

  • 8

    ⑧駐輪場・シェアサイクルの整備

    シェアサイクルサービス
    シェアサイクルサービス

    協会加盟会社では、駅周辺や高架下の土地を活用し、駐輪場やレンタルサイクルを整備しています。
    シェアリングサービスを導入し、気軽に利用できて環境に優しい交通手段として活躍しています。
    写真提供:江ノ島電鉄(株)

  • 9

    ⑨資源の有効活用

    駅構内・傘レンタルサービス
    駅構内・傘レンタルサービス

    協会加盟会社では、資源の有効活用に取り組んでいます。近年、導入が進められている施策の一例として、傘のシェアリングサービスが挙げられます。この取り組みによって、不要な傘の削減やごみ処理時に発生するCO₂排出量の削減に貢献しています。
    写真提供:西武鉄道(株)

  • 10

    ⑩パーク&ライドの推進

    パーク&ライドの推進

    協会加盟会社では、最寄り駅・バス停で自家用車などを駐車場に停車していただき、公共交通機関へ乗り換えていただく「パーク&ライド」を推進しています。
    環境に優しい鉄道の利用促進や渋滞の緩和によるCO₂排出量の削減が期待されます。
    画像提供:とさでん交通(株)

  • 11

    ⑪車両のリニューアル・譲渡

    元京王電鉄 3000系
    元京王電鉄 3000系

    協会加盟会社間で、車両の譲渡やリニューアル工事を行っています。ある会社で引退した車両をリニューアルして、別の会社へ譲渡・再利用することで、廃棄物の削減や環境性能の高い車両を安価で購入することが可能となっています。
    写真提供:京王電鉄(株)、伊予鉄道(株)

※数字をタップすると説明文が表示されます

鉄道はエコ!

鉄道のCO2排出量は、自家用自動車の約1/8、航空機の約1/5と、環境負荷が小さい乗りものです。地球環境にやさしい鉄道をご利用いただくことが、ECOになります。


「国土交通省公表データ」

騒音・振動の低減

金属振動音を吸収する加工を施した防音車輪を導入しているほか、騒音の原因になる平らな傷(フラット)が車輪にできないよう、車輪のロックを防止するABS装置を導入しています。また、従来のレールを溶接してロングレール化することで継ぎ目を減少させ、軌道については合成枕木やコンクリート道床と枕木の間にゴム製等の弾性材を設置し、騒音・振動の低減、乗り心地の向上に努めています。

雨水利用

雨水を貯留する装置を設置し、トイレの洗浄水や緑化活動に使用するなど、雨水の有効活用に取り組んでいます。

自然エネルギーの活用

駅の屋根に太陽光発電パネルや風力発電装置を設置し、太陽光や風力で発電した電力を駅で使用しています。

環境に配慮した駅施設の整備

冷却水に河川水を利用する冷房用空調システムや空気の寒暖差を利用した自然換気システム、太陽光を地下駅部分に取り込む光ダクト装置などを積極的に整備しています。また、エレベーターのブレーキ時に発生する回生電力を蓄電し、運行時に利用しています。

省エネ車両の導入

電力効率が高い交流モーターを使用するVVVF制御車両を導入しています。また、ブレーキ時に発生させた電力を架線に戻し、他の電車で再利用できる電力回生ブレーキ車両を積極的に導入しています。

表示類のLED化

電球より消費電力が少なく、長寿命であるLEDライトを信号機・踏切関係表示器、発車案内表示器、時計などに使用して低電力化を図っています。

緑化推進

線路脇の斜面に植栽したり、駅舎壁面を緑化するなど、二酸化炭素削減やヒートアイランド現象の緩和を推進しています。

駐輪場・レンタサイクルの整備

鉄道駅周辺に駐輪場の整備を進めています。また、鉄道+自転車という組み合わせで快適なECOライフに貢献できるようレンタルサイクルの整備に努めています。

資源の有効活用

乗車券からICカードへの移行を進めているほか、使用した乗車券をトイレットペーパーや駅のベンチにリサイクルしています。また、車両についても材質の統一化でリサイクル向上を図るなど廃棄物の削減に努めているほか、車両を他社へ譲渡することで有効活用しています。

パーク&ライドの推進

自宅や会社から駅まで車で移動し、駅から目的地までは定時性の高い鉄道を利用するパーク&ライドを推進することで、交通渋滞の緩和と環境負荷の少ない鉄道へのシフトを促進しています。あわせてレンタルサイクルを利用すればさらにECOに貢献できます。