会長あいさつ

私ども民営鉄道事業者は、それぞれの地域において、人々の暮らしや産業を支え、豊かな生活の実現や経済社会の発展に寄与すべく、日々、安全・安心で快適な輸送サービスの提供に努めております。

安全第一をモットーに、毎日の安定運行やお客様の安全性の確保に最大限の努力を傾注していくことはもちろんのこと、地震などの大規模災害対策や危機管理対応などの安全・安心への取り組みについて、会員各社が一丸となり、また、協会を挙げて緊張感とスピード感を持って行ってまいります。

また、お客様により便利で快適な鉄道サービスをご利用いただけるよう、引き続き、乗り継ぎ利便性の向上や所要時間の短縮、混雑緩和や人にやさしい駅・車内空間の改善といったハード・ソフトの両面で、街づくりなどの関係者とも連携を図り、利用環境の整備に努めてまいります。

2020年に開催されるオリンピック・パラリンピック東京大会はもちろんのこと、最近の旺盛なインバウンド需要に的確に対応していくためにも、外国語表記や通信環境の整備を着実に進めるほか、多様なニーズに対応した企画商品の開発やICTを活用した情報案内の拡充、バリアフリー対策など、外国からのお客様にも安心して利用していただけるよう、そして、我が国の鉄道サービスの素晴らしさを実感していただけるよう、受け入れ態勢の整備を図ってまいります。

さらに、省エネ車両の導入等を一層推進し、民営鉄道が「人と環境にやさしい公共交通機関」であることも積極的にアピールし、その利用促進に努めてまいります。

その一方で、今後、わが国は人口減少や高齢化の急速な進展、エネルギー制約の高まりなどが見込まれており、鉄道事業にとっても大変厳しい経営環境が予想されます。そのため、私ども民営鉄道事業者も、しっかりと将来を見据えたうえで、そうした状況を先取りした的確な対応を図ることで、より良い鉄道サービスの提供や鉄道経営を進めてまいります。

また、地方の鉄道は、輸送需要の低迷等により依然厳しい状況が続いています。鉄道は地域にとってかけがえのない公共インフラであり、観光資源としても大切な役割を担っています。国や沿線地域との連携を密にし、関係者のご支援をいただきながら協会としてできる限りのバックアップをしてまいります。

今後とも、様々な課題に積極的に取り組んでいくことで民営鉄道に対するお客様や地域社会の期待に応えてまいりたいと思います。引き続き、皆様のご理解ご協力をお願い申し上げます。

2017年5月26日
一般社団法人 日本民営鉄道協会会長
山木 利満

社団法人 日本民営鉄道協会会長 山木 利満